ローエッジのヨーヨーはワイドになればなるほど、外周におもりを寄せれば寄せるほどブレが発生しやすくなります。これを手っ取り早く抑えるのは幅を狭くする、重心を寄せることをすればよいのですが、09の本来の狙いがどこにあったかは別としてヨーヨーとしては安定感あるフィーリングになったものの、いかんせん、エッジが高いため、一般向けの使いやすさとは一線を画していった機種となりました。
前作のYuukiQuakeと殆ど同じに見えますが、2xと2回のチャンピオンを表す文字が入ります。1度目はフリーハンドオリジナル、2つ目は07−888。Yuukiが優勝したときに使った2機種ともコレクターの間での人気があるモデルとなっています。そもそもの希少性やストーリーが人気の理由ですが、Yuukiという伝説のプレイヤーの存在もコレクション人気に拍車をかけている一つの理由であることは間違いなさそうです。
インスタの最後の写真に07と09の比較写真を載せています。
2008年は888にとって100年に1度しか訪れないとても意味のある年でした。
08/08/08,2008年8月8日を祝うヨーヨーとして作成されています。過去の限定版のロゴをモンタージュし、コレでもかと入れています。
龍888の2ndラン。当時どうしてここまでの種類違いを作れたかと言うと、アメリカにロゴ無しの状態の888があって、各機種10個くらいでもレーザー刻印をいれることができたため。通常のロットの50や100個単位でこの機種を作っていたらここまでの色違いは作れなかったと思います。09に龍ではない同じ色が存在しているのはそのような理由のため。
通常カラーの09−888。スピンギアには2008年10月に入荷したという記録がありました。
歴代のチャンピオンの名前が刻まれている限定版。こういうセンスいいですよね。
当時のスピンギアのブログに写真が載っていて、その後、長い間スピンギアでサンプルとして使用されていた機種。ゴールドカラーが退色していい感じの色になってます。
CLYWが巻き起こしたスプラッシュブームに各メーカーともに引っ張られる形でスプラッシュ機種を出していきます。
適当に色を散らしているようで、すべて手作業のため、絵心がないと心に響く色付はできません。またいろいろなテクニックが存在するようで、CLYWのようなスプラッシュをみんな目指していましたが最初からその色が出ていたわけではありませんでした。
今となっては逆にこの線の感じは趣があるのですがどう考えても作りたかった色のイメージとはかけ離れている気がします。コレジャナイ感ある初期のスプラッシュはユーザーを巻き込んだ壮大な試作品販売テストだったのかもしれません。スタートアップのレッドアラートからプレミアム化したあともこういう試みがあったのは良いことでした。
当時はハーフブラストと表現していましたがフェイス部分を光沢のある仕上げ、インナー部分はグラインドのやりやすいマット仕上げ、パッド周りは抵抗のないように光沢仕上げ、と見た目と性能の両立を図った仕様が登場しだします。
yoyozの限定版第3弾!これこれ。Celticのロゴが燃えてます。人気が出ない理由がない。同じくハーフブラスト加工
APに参加している各国が刻印されている限定版。販売バージョンではなく、各部門のチャンピオン用に作られていた記憶があります。
スピンギアでも入荷のあった販売バージョン。APロゴ、888、YYF、YOYOFACTORYとロゴ盛りだくさん
バードインハンド限定版。25個しか作られてないそうですが、後半売れ残ってセール特価で売られていたという記事が残っています。888の人気にも陰りが見えてきていました。
ヨーヨーが好きな人がお店やブランドを立ち上げて業界が成り立っていたヨーヨー業界にウオール街で働いていたエリートビジネスマンが入ってきてヨーヨー界の勢力図を一瞬にして書き換えていた時期がありました。
スカイラインの限定版シリーズにモチーフのあるスターを散りばめた888。黒も青もテーマに沿っていてとてもいい感じです。
その後、ヨーヨーネーションは一時期飛ぶ鳥を落とす勢いで発展して、アジア各国に支店を作る、という話を勧めたところで急に代表のPat氏が表舞台から身を引いて、フィリピンのグルーポンのCEOに転職してしまいます。ヨーヨーネーションの限定版といえば他にヨメガのヨーヨーと、フリーハンドゼロなどもありました。機種で揃えてもいいですが、ヨーヨーネーション限定、というくくりでも面白いコレクションが見れるかもしれません。
2009年のJNでYuuki VS John Andoという企画をスピンギアで立ち上げ、それぞれのカラーも作ります、、、が何故かスーパースターはあるものの、Yuukiモデルの888が手元にないです。見つかったら更新します。
888x
ヨーヨーファクトリーの中国でのAuldeyとの協業によるプロモーションのために、豪華な箱に入った888が登場します
09シェイプで6061素材という07の柔らかさに最新形状という組み合わせ。。。中国産になったこともあり、888プレミアムという名前で販売されましたが皮肉にもプレミアム感はなくなります。多くの人に手に入りやすい廉価版として888が登場したのは評価できると思います。
あえてコレクター的に価値を見出すとすればAuldeyロゴ入りの888の箱があるのでそれと合わせて所有するのは面白いかもしれません。
YYFにとっては大きなかけ?であったコラボレーションも中国でビジネスを展開することの難しさを垣間見る結果となり、現在では工場が直接マーケティングを行い中国国内で流通させています。
888.11
09やxのハイウォール感をなくして今風のバンプをつけてリファインしたらこうなるよね!という仕様。
888が全盛の時期に出ていれば時代を塗り替えたモデルになったかもしれませんが、ストレート形状、ローエッジ全盛のこの時期にはときすでに遅く、以前の888であれば入荷後即完売していましたが、スピンギアでも長い間販売する事になりました。888としてのプレミアム感や人気がまったく反映されなかったモデルとなってしまいました。
そして2019年のTi888へとつながっていきます