Alchemy Yo-Yosは、2007年にヨーヨー改造(Modder)の第一人者、Eric WolffとRob Tsou、RadiyoactiveのJaco Greeffが一緒にヨーヨーを開発するために集まってスタートしました。
アルケミーの理念は、最先端のヨーヨーを開発することです。彼らはAlchemyを、現代のプレイヤーが知らないようなニーズを満たす、ユニークで独創的なヨーヨーやアクセサリーを作るための研究開発プロジェクトとして位置づけていました。
製品一覧
- Alchemy Silk
- Alchemy CU
- Alchemy Cu Later
- Alchemy CU’s 2nd Run Evil Eye CU
- Alchemy Nimbus
- Alchemy The MX(世界大会限定版あり)
2007年にスタートしたヨーヨー改造愛好者達による独創的なヨーヨーをコンセプトにしたブランド。2000年代のModコンテストは市場にないものを求めて新しいヨーヨーがどんどん作り出されていて、レセス加工、ハブスタックやHシェイプのメタルリム、3素材以上の複合など後のヨーヨー界にとっても影響の大きなテクノロジーの革新がたくさん起きていました。ヨーヨーファクトリーのBenがジャッジの一人としてModコンテストに関わり続けていたのはヨーヨー愛だけではない理由があったと思います。
不完全なヨーヨーだったからこそ、そのギャップを”Mods(改造)”というスキルを使って埋めていくというムーブメントがありました。その中から製品を作っていくという流れができたのは自然なことだと思います。
メーカーサイトはなくなりましたがアルケミーのブログが残っています。インフィニットイリュージョンがサーバーを持ち、多くのヨーヨープレイヤーにWebサイトや動画コンテンツの提供の場を与えていましたがWeb上からそのデータが無くなった今、このような情報は非常に貴重です。
Silk
Modsの神様、Eric氏の十八番だったPOM削り出しヨーヨーを量産化。木製ヨーヨーを削り出して作る感覚でPOMを素材として使用していました。
2020年の昨今のように金属パーツを使っておらず、POMだけの削り出しという今ではリスクが高く軸回りに耐久性がないとされていて作られない構造。ベアリングロックがないことからブレやすいともされています。ハンドメイドの製品を先行販売してアルケミー名義で2007年世界大会で発売。白と黒のPOMのバージョンがあります。
サムグラインドがやりやすい形状にこだわりがあり、メタルや射出成形のプラでは味わえないPOMのサラサラ感を味わうことのできる機種でその後のPOM市場を切り開くきっかけになったモデル。
CU
直径38mm、重さ66gのフルステンレスモデル。トムクーンのポケットロケットと同じサイズですが、ポケットロケットがコレクションモデル的な扱いを受けていた中、使いやすさからも人気があったヨーヨー。今思うと66%のヨーヨーブランドのキーコンセプトにもなっている38mmでフルサイズに近い重さ、サイズAベアリングという部分が当時すでに完成していました。Modderの先見性の高さよ。
よく聞かれるフリーハンド66%ですが、多分作るとCUになってしまう気がします(キャップどうするかという問題はありますが)
”I see you”=あなたを見ています、という文脈によっては監視されている感じがして怖いメッセージですが See you のダジャレでCUと名付けられたモデルです。
目に嵌めて写真取るのが当時流行りました。